世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ロンバード シングルモルト スプリングバンク 1965    46.0%

  • 蒸溜所名: スプリングバンク蒸溜所
  • 地域: キャンベルタウン
  • ブランド: ロンバード・ブランズ
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界

クリス・グッドラムSCORE9.5

香り
熟成感のあるざらついたシェリー樽、湿気、ドライプルーン、レーズン、モルト。かすかなフィッシュオイル、塩気、退廃的なまでにクリーミーなバニラ様のオーク香が少し。遅れて杉、シガーの煙、コーヒー、タール、お香などが匂い立つ。
典型的なキャンベルタウンのウイスキーに見られる、ざらついたオロロソシェリー樽の力強い特徴に満ち溢れている。プルーン、レーズン、クルミ、コーヒー。かすかなピート、魚、スミレのような風味もある。驚くほど深く熟成されており、甘めのスパイスをまぶしたオレンジのような印象。
フィニッシュ
完璧なまでに荘厳。アルマニャックのようなドライフルーツ香、スミレ、チョコレートのようなタンニンの感触が持続する。
コメント
このようなウイスキーをつくれる蒸溜所は、スコットランドにただひとつしかない。すべてにおいてユニークで、まさに驚異的なウイスキー。

ジョエル・ハリスンSCORE9.0

香り
レッドチェリー、適切なオーク樽の熟成香(タンニンが少なめでフレーバーが豊富)、スエードのジャケット、暖かい砂、消えかけた火で軽く焦がした松の木。とてもよく熟成された香り。
口に含んでも、香りで感じたすべての要素がよく表現されている。かすかなシガーと切りたてのミントやバジルの感触が一群のフレーバーに追加されている。
フィニッシュ
さらにビンテージ感のあるオークのバニラ香、葉巻タバコ、クラシックなクリームソーダの香りがするフィニッシュ。
コメント
お見事。唯一の弱点は、度数の弱さか。アルコール度数がもうすこし高ければさらによかった。